誰そ彼の影法師

依頼で訪れた街で、冒険者の一人に異常が現れる。
人間が全て真っ黒の影にしか見えなくなってしまう中、唯一認識できる仲間と協力して異常の原因を探すシティーアドベンチャーです。

大切でかけがえのないコンビ向けで、相方は「あまねく照らす」ような印象のあるPCが似合います。
仲間・親友・主従・恋人・夫婦・片思い・両片想い・きょうだいと関係性の選択肢も豊富です。

両片思いにすごく惹かれたのですが、描画の心得対応が見たくて親友ルートでやりました！
主役のモノローグで進行する場面が多く、繊細で柔らかく、よく言えば相方への慈しみの気持ち、ややもすると信仰にも傾きうるような想いを感じました。でも状況を考えるとやむなしではある…
個人的にはその感情を変に相方に伝えない、というスタンスが好きです。ひとりごちるからこそ許されるのを自覚しているというか。
相方のそれを知ってか知らずか、の立ち振る舞いも絶妙でした。

探索パートには時間制限があって、結構シビアめに感じました。
Pyの機能を活用した演出が本当にうまい！からこそ焦る！怖い！
苦戦したのは私が方向音痴だからな気もしますが……探索済みのエリアに何度も戻ってきちゃうのは流石に想定外だと思います…
あと1手か2手でアウトくらいなギリギリのタイミングでクリア！何とかなってよかった……！！

舞台になる街ではいろんな食べ物を売ってたり、ミニゲームをしたりできるので済印つけるのがもったいない！とプレイ時に思っていましたが、クリア後は再突入可能な街シナリオになるようです。うれしい。