
作者:Fuckin'"S"2002様
対象レベル:1~3
人数: 3人以上
対応エンジン:Ver1.20以上
プレイ時間:1時間
森の中の村に出る狼を退治するシナリオ。
探索の緊張感、臨場感、そして選択一つ一つの重さ……と、とても濃密な経験ができました。
探索の緊張感、臨場感、そして選択一つ一つの重さ……と、とても濃密な経験ができました。
黎明期から名作と言われ続けているのも納得の濃厚さです。
マルチエンドかつひたすらシリアス。
シナリオとして読ませるパワーがものすごく、物語に入り込めるからこそ、とにかくつらい。
手札不足でジリ貧の戦闘が続いたこともあり、精神力をゴリゴリ削りながらラストまで向かいました。
でも、「何が正解かわからない!でもやるしかない!」というままならなさがあってこその面白さなのかも。ベテランでは味わえない、苦すぎる冒険だよ……
間違いなくおもしろいし記憶に残る作品ではあるものの、だからこそもう一度やりたいかと聞かれるとすごくためらう!
同作者さんの『アモーレ・モーテ』もそうだったな……
ネタバレ感想
初見はフラグが足りずにふわっとしたエンディングになったので、たまらず再挑戦しました。が、しない方がスッキリ終われた気さえする……どっちにしたってままならず、苦い気持ちを引きずるしかないストーリーでした。
駆け出し冒険者だとムーンロアに手も足も出ず敗走一択だったのですが、初回遭遇時に勝ってたら展開って変わるのかな。
無理そうだな……村に着いたとき、冒険者ができることはすでにあまりなさそう。
退治についてきたがった村人のゲイムも、今の実力じゃもしもの時に守り切れない!と村に置いてきたのだけど、その選択も正しかったのかはわかりません。
そんなひたすら辛い中、ずっと真摯な対応をしてくれた村長夫妻は本当に救いでした。
この村長は絶対精神・正直が明るい。
ネタバレリプレイ
僕は…………あの時、止めに入らなかった自分が許せません。
……キミは、母親同士はわかりあえると思ったんでしょ? ボクも、そうであってほしいって考えたよ……
だとしても!一般人をあんな目に合わせるなんて…
ヘルくんって人妻とか未亡人とか好きだよね~。何がそんなにいいの?
どうしたの急に。今言うこと?
んー。 彼女だって今までの人生とか考えとかあるわけでさ、会って一日二日の人間がどうこうできるモノじゃないじゃん。それでヘルくんが責任を感じるのってどうなの?
……
……ま、冒険者としての力不足は感じたけどな。
そうだね……。これから、経験を積んでいくしかないんだ。
とっとと7割方カフェ'に帰ろうぜー。こういう時は酒しかないだろ。
賛成。親父さんに奢ってもらおうよ。ね、ヘルくん。
…………そうですね。