ユグドラースの勇者

2025/10/19


作者:Hotoha様
対象レベル:6~10
人数:4人~
対応エンジン:Ver1.28以上
プレイ時間:2時間20分


ユグドラース自治領で30年に一度行われるという、強大な魔獣を封印するための儀式。
冒険者たちはそのキーマンである「勇者」の護衛を依頼される。
儀式の日まで街を好きに観光して良いとは言われるものの、人々の様子がどこか不自然で……

勇者と封印、それを支える幼馴染の女の子、何だか訳ありそうな宿屋の女将、部外者に口を閉ざす住民……と、JRPG感たっぷりの王道ストーリーな長編シナリオです。
作者さんの好きなものを詰め込んだんだろうなあ!と感じるボリュームでした。好きを詰め込んだ作品、熱量を感じて大好きです。

マルチエンドシステムで、必要なタイミングできちんとフラグを回収していないとバットエンドに直行します。しました。
でも好きな場面からやり直せるシステムがあります!
ここでこう変わるんだ!っていう感動があったので、はじめにバッドエンドを見といてよかったのかもしれません。

細かなタイミングでNPCの会話が変わっていく、すごく手の込んだつくりでした。
初回はそれに気が付かずにバッドエンドになったわけですよ……
キーパーソンだけではなく、ストーリーに関わらない人のセリフも良く変化するので、気付いてからはいろんな人に話しかけるのが楽しかったです。
教会の近くにいる勇者の幼馴染らしき人、良いやつすぎて貧乏くじを引いてしまうタイプっぽくて好き。

対象レベルの範囲が広いのですが、フィールドが広くて必然的に雑魚戦も多めになるため、手持ちのアイテムが潤沢で体力や技能の使用回数回復に余裕を持てるなら下限でも行けそうな感じでした。
逆に言うとアイテムや技能をケチる私のようなプレイヤーさんは高レベルでの挑戦がいいと思います!エンカウント率、低くはないぞ!

ネタバレ感想
これ、セカイ系だな……!?
と思って更新履歴を確認したら、やっぱりゼロ年代の作品でした。
そういう作品で育ってきたので、これだよこれ!っていう懐かしさがありました。

そしてそれを純粋に楽しむためには年を取りすぎたなあとも思いました。
(生贄の件は無論悪なんですが)500年の間大きな問題もなく治世できていたのなら、オルト公は名君なのでは?と思ってしまったり。
そういう事なかれ主義が街の人にもあったのかもと思います。大人っていやだね。

アルの自己犠牲精神も今の自分から見ると信じられないんですが、自分の命が安いと思える時期って確かにあるよな……
そんなこんなで、できるならもっと主要人物の年に近い頃に遊びたかったなあと思いました。18歳くらいなのかな。

そして式典END大好きです。
王家の仲間がいるタイプのJRPGすぎる~!!
このレベルになるとあっちこっちの要人とコネができてくるので、そりゃあ英雄と呼ばれるよねえ。




せっかくなので自動で役割を振ってもらったら
リーダー:ぎん
盗賊  :シエロ
知識人 :ルーク

という一見めちゃくちゃな配役になったのですが、これがすごくよかったです。

真面目で優柔不断なリーダー役、冒険シナリオだとどうしても少なかったりしますよね。

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プロフィール

Author:ソイヤ
巻き寿司が好きです。

遊ぶシナリオには偏りがあります。
好き:冒険・コメディ・ハッピーエンド・マッピング
苦手:痛いもの・怖いもの・糖度高めの恋愛

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