
作者:カブ様
対象レベル:不問
人数:6人専用
対応エンジン:Ver1.50以上
プレイ時間:1時間
『銀天秤に座す魔物』の前日譚から始まる続編作品。
冒険者たちが街に着く前に受けていたもう一つの依頼を辿るシナリオです。
必須条件ではないのだけれど、前編のシナリオの裏側になるストーリーなので『銀天秤に座す魔物』のクリアクーポンを持ったパーティでの挑戦がベター。
目的達成のために一日を行ったり来たりしながら、問題をクリアしていくというパズル的な仕掛けです。
リスクなしでヒントも見れる安心仕様……だけど、拙者、そんなものに頼るような軟弱な魂は持たぬ!と意地を張ってノーヒントで挑戦しました。
ノーヒントだと手がかりがゼロになるタイミングがあってつらい。ですが、挫けず細かくチェックしていけばきちんと解けるようになっています。
手ごたえのない状態は苦しいけど、変化に出会えた時のうれしさも大きいんだ!
ただね……答えが脳内で組みあがった瞬間に即ベストエンドに直行してしまったことにちょっとの後悔があります……
多少遊ばないと全てのエンディングは見れない仕組みだよ……!
全てのエンディングを回収したい人は、解決の前に一歩踏み留まってみた方がよさそうです。
『祈りは幻』の時もおんなじ後悔をしているので、自分はもうサガだと思って諦めます。
しかし悩んだ人にはたくさんの報酬が与えられるっていうのは、作者様の粋な計らいだよなあ。
ネタバレ感想


主役は前編で投票した人だよね?
偶然、「猫好き」を持つ「魔族」というピッタリな冒険者が選ばれていて笑っちゃいました。これが運命力だ。
ネコちゃんを連れて帰れないかなあとも思いましたが、たぶんこの子はお兄ちゃんの魂なんだろうな……となると、やっぱり街の行く末を見たい気持ちがあるのだろうな、とグッと堪えることにしました。
前編で気になっていた天秤のあり方については、予想外の片づけ方でへー!と思いました。
魔女側に強い善も悪も感じられないのが好きです。人の物差しで測れない感じがして。
あと気になった所なんですが、配役が前編と違うのはあくまで「あり得た未来」の1パターンだからってことだよね……?
結構バラバラだったから意図的にやっているものと解釈したんだけど、どうなんだろう?
(メタ的に見るとレンホルム家組以外に投票者がいるとパズルが破綻するから、仕方ないやつだとは思いますが……!
自分のパーティでは新聞社ポジションのPCが投票するのが話の流れとして一番自然だったので悔いもないのですが、レンホルム家組が投票していたら前編と全く同じ配役になるのかな?と気になりました。)