迷いの森と魔法のランタン

旅の途中で野営をする冒険者たち。
ある者は明日の予定を確認し、ある者は武器の手入れをし……と、それぞれが自分の仕事をする中で、何もすることがない者がひとり。

悩めるマスコットが主役のしっとりした探索シナリオです。
読み物色が強めで、迷いにくく戦闘もないので、どのレベルでも安心して遊べます。

人によって解釈に違いのある「マスコット役」。
このシナリオでは一見何の役割も担っていない者というポジションなので、マスコットに限らず、自分の役割に悩む冒険者なら似合いそうです。

自己のあり方に疑問を持ったり、周りのみんなはとても立派な人に見えたり、すごくティーンエイジャーって感じだ。
評価も役割もあとで勝手についてくるだけで、自分が何者かなんて考えたってしょうがないんだけど、たしかに考えてしまう時ってあるよなあ、と自己を振り返ってしまいました。

（極めて個人的な意見なのですが）マスコット役って割り当てられる役割なんて一番気にしないポジションだと思っているので、この視点はなかったなあと思いました。
役割や肩書なんて平気でぶっ飛ばしてくれるような奴であってほしい。

だけどそんなポジションだからこそ、通過点と考えると味わい深いストーリーでした。
マスコットもマスコットとして成長していくのかも、そんなことを思いました。