フローラの黒い森

妖精が出るという言い伝えのある森で行方不明になった領主の息子。
彼を探しに行った村人や使用人も次々に行方をくらましてしまい、冒険者達に捜索の依頼がやってくる。

Readmeには読み物とあるのですが、探索パートあり、ちょっとしたパズル的な要素もありと遊び甲斐のあるシナリオでした。
要所要所でヒント的なサポートもあるため、初心者でもきっと安心して楽しめると思います。
所持クーポンによって６人それぞれに役割が振られていて、冒険者もよく喋るのもうれしい。駆け出しパーティの関係性や空気感がなんとなく見えてくるようでした。

抽象的な言い方になってしまうのですが、すごく雰囲気が良かったです。
シナリオのために作られたというキャストや背景のイラストも絵本のよう。
SEもよかったな～。静かな廊下を歩く音とか獣の声とか、想像力をかき立てられてワクワクしました。

時折入る冒険者が語り手になるシーンも、あまり見ない演出で新鮮でした。
『急ぎの依頼は報酬が標準
よりも多いか少ないか…なのよ。
この依頼主はどちらかしらね』（※シナリオ内より引用）
なんて語り口、めちゃくちゃ素敵じゃないですか！？