たなごころ

作者:兎歌マリ様
対象レベル:不問
人数:2人専用
対応エンジン:Ver1.50以上
プレイ時間:5分
寿命の長い人とそうでない人が夜の廃教会で雨宿りをする話。
異種族以外でも年の差や体質など、何らかの理由で寿命差のあるコンビ向けのお話です。
恋愛感情と解釈できる親密さがあるので、そこに違和感のないふたりの方が似合います。
スクショのコンビは恋愛ではなく、ひねくれた魔族とそれに懐くお世話焼きリーダーという間柄ですが、それはそれでスッとはまっていたと思います。
この作者さんのシナリオはモノローグが繊細で綺麗で、一文一文噛みしめてしまうんですよね……
短い中でも冒険者のことをぐっと想ってしまうというか。
シナリオ内で出される結論は、完璧な正解じゃなくて時に呪いになってしまいそうなものだけど、私はそこに希望を見出したいなって思いました。
ネタバレリプレイ
「てをつないでいようね」ってセリフが似合うリーダーでうれしかったな。

キミの中にみんながいることが、いつかキミの救いになりますように。
夜を飼う人

作者:tokatelion様
対象レベル:不問
人数:2人専用
対応エンジン:Ver1.50以上
プレイ時間:7分
苦い依頼を思い出して眠れない冒険者と、話に付き合う相方の読み物シナリオ。
関係性が両想い・片思い・両片思い・犬猿の仲・親友・主従・どれでもないの全7種から選べるという関係性好きにとってもうれしい仕様です。
一言二言なんて言わず、かなり展開が変わるぞ。
その手間を思うとただただすごい。
自分は親友ルートが一番好みです。
相手とすべてを共有する必要はない、という距離の取り方、信頼しているからこそのある種のドライさがめちゃくちゃ好きです。
それぞれ個人として尊重しあっている感じがあって。
タイトルのネタ元になったボカロ曲も聞いたのですが、そちらもこのシナリオも、いやなこと悪いこと、そんなグレーな感情をグレーのままで持っておいたっていいと、そんな静かな温かみを感じる作品でした。
水の都アムール・ランフィニ

作者:清葉雪見様
対象レベル:不問
人数:2人専用(恋愛関係推奨)
対応エンジン:Ver1.50以上
プレイ時間:12分
親父さんお気に入りのワインを買いに、リューンから離れた街までおつかいに行く話。
街を歩く冒険者の前に不思議な生き物が現れます。
詩的な表現と壮大な音楽が印象的なシナリオでした。
相棒・友人などの関係も選べますが、片思い、あるいは両片思いだと関係性が進展することもあるとかないとか?
進展したらどうしよう……というワクワク半分でやったのですが、しませんでした!
おそらくツンデレだとしません。それはそれでキャラクター尊重なのでとってもありがたいところ!
そこでしおらしくなれるなら両片思いやってませんからね……
言いたいことを選択肢で選べるシステム、うれしいです。
細かい言い回しにそれぞれの性格って出ると思うので。
それで進展しなくても、これは彼らが選んだ答えなんだと思います。
Read meには30分程度の中編とありましたが、自分はすんなり終わって10分ほどでした。戦闘もリトライ可能だったので、そんなに気にしなくても大丈夫そう。
もっと長めのルートもあるってことなのかな?